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2008年12月12日発行
《 セキュリティ管理編 》
誓約書の効果。
従業員に会社の個人情報や重要情報について守秘義務を誓約書として
提出させることは、もはや当たり前になりつつあります。
なぜなら、あまりにも単純なミスにより個人情報や重要情報の漏えいが
目立っているからです。
毎日、どこかの企業で個人情報の漏えいが相次いでいる現実を
ご存知でしょうか。
中には教育等の啓発を行っているにも関わらず
漏えいする事件も発生しております。
まだまだ「私は大丈夫という」慢心が多いのかも知れません。
自宅で複数台の一つのパソコンでファイル共有ソフトを使っている人
通常は漏れないのですが、緊急事態が重なった時、
急いでいて確認を怠ったために、
個人情報保護ファイルを一時的にUSBメモリーに入れておいたが、
うっかり共有ソフト導入済パソコンに接続してしまい、
漏えいになっています。
緊張している人やあわてん坊さんは、メール送信に失敗します。
メーリングリストのアドレスを宛先やCCに入れています。
手作業で作成するから誤るのかも知れません。
こんなもの誰も取らないだろう。という思い込みによって
大事な書類を車に放置して車上荒らしにあってしまう。
結構、情報の価値と扱う責任の大きさに気付いていない人が多いのです。
だから、即効性のある誓約書をどの企業も使いたがります。
誓約書を読んでサインすることで効力が発生しますが。
ここで重要性が認識していただけるのは、約50%ぐらいの人では
ないでしょうか。
少なくと50%の人は、理解して未然に防止する策を実施します。
50%もの人が、うっかりミスを減少させることが出来ます。
それでも
自身過剰の人
読んでも理解できない人
無視する人
が多いのも事実です。
そんなに多いのに、なぜ誓約書を書かせるのか。
それはお客様やお取引様への会社としての姿勢および行動内容の
アピールでもあります。
対策を実施していないと評価されるよりは、
実績を残すことにより、事故発生後の非難をかわすためでも
あります。
情報があまりにも簡単に手に入るために、漏えいも起こりやすいのです。
クリック1回で、情報を世界中に知らせることができます。
クリック1回で、あなたの情報を不特定多数の人に知らせることができます。
ほとんどの人には、必要ないはずですが、
ごく一部の人にとっては、金のなる木に変ってしまいます。
ごく一部の人による本人への被害は、深刻な問題になります。
漏えいさせた本人にとっても
クリック1回のため犯罪意識がないのかも知れません。
漏えいさせてしまって、初めて罪の深さを知ることになるのです。
確かに多くの人は、誓約書に対して心理的抵抗感があります。
しかし情報の漏えい・盗難事件はあまりにも多いのです。
人々に浸透させるには、まだまだ時間と失敗が必要なのかも知れません。
誓約書は、浸透させる時間を短くする効果はあります。
弊害も多いのですが。