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2009年6月12日発行
《 品質管理編 》
品質・スケジュール・コストのトレードオフ。
品質がいいのは当たり前ですが、
プロジェクト運営をしていく上では、スケジュールも遅れてはダメ、
利益が赤字になってもダメ。
品質・スケジュール・コストはトレードオフの関係にあります。
トレードオフとは、どれか一つに重点においてしまうと、
他が悪くなってしまう関係をいいます。
品質に重点を置きすぎると、納期が遅れコストも膨らみ赤字になって
しまいます。
プロジェクト運営は、他にもたくさんのトレードオフの関係があり、
バランスよく保つ必要があります。
要員能力や規則なども複雑に絡み合っています。
品質にどれだけ重点をおくかは、納期遅れがどこまでゆるされるのか、
赤字に陥る許容範囲などを考慮して判断しなければなりません。
また判断の遅れは、全体を悪化させる原因にもなります。
プロジェクト運営を実施していく上で、計るものさしがなければ
逐次判断ができません。
スケジュールであれば、進捗管理表であり、
コストであれば、予算実績消化表です。
品質では、故障実績管理でしょうか。
それ以外にも、性能評価管理なども含まれます。
判断するための故障実績管理は、プロジェクト運営中の大きな指標
になります。
目標品質に対して、故障件数や故障内容がひどいと判断される場合は、
・再試験の実施、その範囲と手法
・要員計画の見直し
・スケジュール作成のやり直し(担当者割り当ての見直し)
・前工程の見直し
など選択肢をできるだけたくさん集めます。
その中からどれを選択し、誰に、いつまで、どういう手法や方法で、
行わせるかを判断しなければなりません。
後ろ向きな対応かも知れませんが、
判断が早いほど、影響度が小さくてすみます。
放っておくほど急速に被害が広がっていく場合もあります。
この判断はリーダーや担当者にさえわからない場合が多いのも事実です。
・品質の悪さは局所的のものなのか
・このまま放っておいた場合影響範囲が小さいのか大きいのか
・今判断すべきか、様子をみるべきか
・対応した場合赤字にならないか。
・スケジュールが大きく遅れるのではないか。
この判断の結果が、プロジェクトを赤字にさせるか否かの判断の
分かれ目です。
私の経験上からは、決して甘く見ないことです。
無駄や徒労になるかもしれないが、予防・是正策を早く実施することは
被害を小さくすることは確かです。
確かに、後から取り越し苦労だったと後悔することは多かったですが
救われた事も多かったのです。