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2008年10月3日発行
《 工程管理編 》
移行手順書の作成。
移行作業は、いろいろな移行があります。
・新しいシステムへの入れ替え
・故障箇所の入れ替え
・データベース内容の追加・変更
・ハードウェアの入れ替え
・ネットワークの切り替え
・ハードウェアまたはソフトウェアの一部撤去
基本は、現在何らかの形で稼動しているシステムに対して、
新規追加、入れ替え、撤去を行う上で
スムーズな作業手順と万が一異常が発生した場合に備えてリカバリー手順を
組み合わせて移行作業手順といっています。
この移行作業を行うに当たって、前もって手順書を作成していなければ
なりません。
メリットは、
・作業手順が明確であれば、安心して作業が行える。
・作業モレがなくなる。
・万が一のトラブルでも復旧作業が手早く行える。
・予想時間が見積もってあるので作業終了の目安時間がわかる。
・確認項目が明確になっているため、確認ミスや確認モレがなくなる。
・当事者でなくても作業が可能。
・ユーザーにも安心感を与える。
他にもまだたくさんあります。
では
移行作業には、どのような手順書を作成すればよいのでしょうか?
1.移行作業手順書
(1) 手順番号
(2) 作業内容(大・中・小に分類して、小には詳細な作業項目を記入)
(3) 作業実施後の確認項目
(4) 予想作業時間
(5) クリティカルパス作業に色付け
(6) 担当者名
(7) 作業完了確認記入欄
2.復旧作業手順書
(1) 移行作業手順書の手順番号
(2) 手順番号に対応した作業手順書
これは、うまくまとめると、作業手順と逆の作業になります。
移行作業がどこまで進んでいるかによって開始作業項目が変る
だけのはずです。(すべてとは限らない)
(3) 作業後の確認項目
(4) 予想復旧作業時間
(5) 作業完了確認記入欄
3.移行作業のPERT図(ネットワーク図とも言う)を作成して
クリティカルパスラインを明確にしておきましょう。
クリティカルパス上の作業が遅れると全体の作業時間に影響します。
移行作業は、夜間や決められた休日を利用して行うために、時間のロスは
本番運用にも影響します。
必ず予想時間を見積もるためのリハーサルやトラブル復旧時のリハーサルを
行って手順書の内容が正しいことを確認することです。
経験上、何回リハーサルを行っても、新たな問題が発見されます。
必ず何らかの予想外の事態が発生します。
しかし、リハーサルを何回も行うことによって、自信がつき、
イレギュラー事態にも冷静の対応できるようになります。
また確認内容をどこまで行うかについても議論する必要があります。
以前、三菱東京UFJの移行作業で問題になったコンビニのオンライン取引
の不能は、事前確認試験の未実施です。
オンライン接続が当たり前になった現在では、どこまでのオンライン確認を
実施すべきかは、影響度とトラブル時の緊急度や試験確認の費用の問題など
多岐にわたって検討しなければなりません。
また
社内の内部移行においても、異常事態発生時の代替運用手段のリハーサルを
行っておくことにより、社外への影響度を少なくすることができます。
ネットワークの普及により、影響範囲は世界中へ、一般生活の細部へと
広がっています。
気象庁の地震予測でもネットワークで社会インフラと接続したことにより、
機器の誤動作や人為的ミスにより、交通網が停止したりしています。
複雑なシステムになるにつれて、
移行手順書は、ますます重要な位置づけになってきます。